喪中はがきは、こちらが喪に服しているために新年の挨拶を控える旨を伝える年賀欠礼状となります。そのような趣旨を持つはがきであることを考えると、華やかな色味や目立つ図柄の切手は避けた方が安心です。
そのため、喪中はがきには郵便局で取り扱われている「弔事用85円普通切手」を使用するのが最も適した選択といえます。

弔事用85円普通切手(画像引用元:日本郵便株式会社Webサイト)
慶事用の切手は金額によって複数の種類がありますが、弔事用は種類が限られているため、郵便局で申し出ればすぐに用意してもらえるはずです。
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喪中はがき用の切手はコンビニで買える?
喪中はがき用の切手がコンビニでも購入できるのか気になる方も多いと思います。近くの店舗だけでなく、外出先でも入手できればとても便利ですよね。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった大手コンビニでは切手を扱っている場合が多いものの、すべての店舗で販売しているわけではありません。また、切手を取り扱っていても弔事用切手まで揃えているとは限りません。
そのため、確実に購入したい場合は店頭で確認するか、事前に電話で問い合わせてみると安心です。
コンビニで販売されていない場合は?
弔事用切手が見つからない場合は、最寄りの郵便局を利用するか、日本郵便が運営する通販サイト「切手・はがきストア」を活用する方法があります。
切手・はがきストア
なお、「切手・はがきストア」では切手がシート単位で販売されており、1シートは100枚とかなりの枚数になります。そのため、必要な枚数だけ購入したい場合は、1枚から買える郵便局の窓口の方が便利です。
喪中はがきに普通切手を貼るのはOK?NG?
喪中はがきに普通切手を貼っても問題なく郵送できますが、弔事用の切手が用意されていることを考えると、弔事用85円普通切手を使用した方が適切といえます。
相手によっては「マナーを理解していないのでは?」と受け取られる可能性もあるため、失礼のない対応を心がける意味でも、弔事用85円普通切手を選ぶ方が安心でしょう。
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喪中はがきを料金別納で出すのは失礼?
はがきの枚数が多い場合、1枚ずつ切手を貼る作業はどうしても手間がかかります。料金別納を利用すればその作業を省けるため非常に便利ですが、受け取る相手によっては「簡略化しすぎている」と感じられる可能性もあります。
料金別納を避けるべきという決まりはありませんが、相手への配慮という点では、弔事用切手をきちんと貼って送る方がより丁寧で無難です。
切手を貼る作業が負担に感じる場合は、私製はがきではなく官製はがきを利用するという選択肢もあります。官製はがきならあらかじめ料金が印刷されていますので、切手を貼る手間がなく、準備がぐっと楽になります。
これまで官製はがきを喪中はがきとして用いる際には、専用の「胡蝶蘭」デザインを選ぶのが一般的でした。しかし、2024年10月1日以降は、「胡蝶蘭」デザインのはがきが廃止され、今後は通常の官製はがきを使用する形に変更されています。
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まとめ

喪中はがきの性質を考えると、切手ひとつ選ぶにも配慮が必要になります。明確な決まりがあるわけではありませんが、喪中はがきの趣旨や受け取る相手の受け止め方を考慮すると、弔事用切手を使用するのがもっとも適切といえるでしょう。
また、私製はがきを使わず、最初から切手を貼る手間のない官製はがきを選ぶ方法もあります。準備に時間がある場合は、こちらも一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。