
写真はイメージです
熊手は「福をかき集める」「幸運を掴み取る」といった願いを込めた縁起物です。もともとは落ち葉を集める道具でしたが、その性質から「金運や良縁を呼び寄せる」という意味へと広がり、やがて商売繁盛や開運招福を祈る象徴として扱われるようになりました。
この記事では、熊手を飾る意味、熊手はいつからいつまで飾るのか、熊手の縁起物の意味を徹底解説いたします!!
熊手を飾る意味と由来
熊手を飾る意味
熊手を飾る意味は、福や運を「かき集める」ことにあります。
もともと熊手は落ち葉や穀物を集める道具で、その形から幸運・金運・人脈を逃さず掴み取る象徴とされてきました。酉の市やえびす様で授与される熊手には、鯛や大判小判、七福神、宝船などの縁起物が飾られ、商売繁盛や家庭円満、健康成就など多様な願いが込められます。飾ることで運気を招き入れ、良縁や成功を引き寄せる「福招きの御守り」として、多くの人に親しまれています。
熊手を飾る由来
熊手の由来は、もともと農作業で落ち葉や穀物を集める道具として使われていたことにあります。
「必要なものを集める」「実りをかき寄せる」という性質から、次第に福運や財を招く象徴へと転じました。江戸時代、浅草の鷲神社で催された酉の市で、農具の熊手に縁起物を飾り商売繁盛を願ったことが現在の形の始まりとされています。以後、宝船や鯛、大判小判などを組み合わせた熊手は、運や繁栄を掴み取る縁起物として広く親しまれるようになりました。
熊手は、いつからいつまで飾る?
熊手を飾る期間は、購入してから翌年の熊手を授かるまでとするのが一般的です。
毎年新たな福を迎えるという考え方で、目安は1年ほどとされています。
古い熊手は神社や酉の市で返納し、新しい熊手と交換します。
ご縁を少しずつ大きく育てるという意味から、年々サイズを大きくする方もいます。
返納の時期は、
・酉の市
・年末年始
・どんど焼き
など、神社で定められた方法に従うと安心です。
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熊手の縁起物の意味

写真はイメージです
熊手には「福をかき集める」力を象徴するため、さまざまな縁起物が飾られています。
代表的な飾りの意味を以下に説明いたします。
鯛(たい)
鯛は、「めでたい」に通じる祝い魚です。赤は魔除けの色でもあり、幸運・成功・繁栄を引き寄せる象徴です。商売・人生の節目で「良い結果をつかむ」意味を持ちます。
七福神
七福神は、七つの徳を司る神様の集合です。幸福全般・運気の総合上昇・人との縁を守るとされます。
・恵比寿(えびす):商売繁盛・漁業豊穣
・大黒天(だいこくてん):財運・食物・農業
・毘沙門天(びしゃもんてん):勝負運・厄除け
・弁財天(べんざいてん):芸能・学問・財運
・福禄寿(ふくろくじゅ):長寿・人望
・寿老人(じゅろうじん):延命・家庭円満
・布袋尊(ほていそん):福徳・子宝・寛容
宝船
宝船は、富・成功へ向かう旅の象徴です。
人生の航路が順風満帆に進むことを願う縁起物です。七福神が乗っている形は「福を満載して運ぶ」の意味になります。
大判・小判
大判・小判は、古来の貨幣で金運・財運・商売繁盛を招く代表的モチーフです。「お金を失わず集め続ける」意志を表します。
千両箱
千両箱は、大量の富を蓄える箱です。安定した収入・蓄財・資産形成の願いが込められます。
米俵
米俵は、五穀豊穣の象徴です。作物=命の源であることから、家内安全・生活安定を意味します。
特に商いでは「食に困らない=商いが続く」願いにつながります。
打出の小槌
打出の小槌は、一振りで望みを叶える道具です。成功を引き寄せる力・努力の成果が実る象徴です。
仕事の成長や店舗拡大、昇給などを願う人に人気です。
おかめ(福の神)
おかめは、笑顔で福を招く女性神です。家庭円満・愛嬌・和合を意味し、人間関係の調和をもたらすとされます。
熊手の飾りは一つ一つが具体的な幸運のサインであり、それらをまとめて配置することで「福・財・縁・成功を逃さずかき集める」という総合的な願いを表します。
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まとめ

熊手は、幸運や商売繁盛を「かき集める」縁起物として知られています。
形が落葉を集める農具の熊手に似ていることから、福やお金、良縁を手繰り寄せる象徴になりました。
江戸時代の酉の市で鷲神社が授与した「熊手守」が起源とされ、武運や開運の護符として広まり、商人の守り札に発展したと言われます。
飾る期間は購入した年の酉の市から翌年の酉の市、または正月明けまでが一般的です。
古い熊手は神社に返納し、新しい熊手に替えてご縁を大きくしていくのが習わしとされています。