お年玉の相場！高校生はいくら？意味と由来、お年玉袋への入れ方、マナーを徹底解説！！

お年玉

2025.11.27

写真はイメージです

正月は家族や親族が集まり、食事をともにしたり子どもが楽しみにしているお年玉を受け取ったりと、子どもにとって魅力の多い季節の行事です。

一方で、お年玉を渡す立場にある大人からすると、妥当な金額や渡すタイミングなど、判断に迷う場面が少なくありません。

この記事では、お年玉の意味や由来と、高校生へ渡す際の一般的な金額の目安や、相手に配慮した渡し方のポイントについて、分かりやすく解説いたします。

お年玉の意味と由来

ここでは、お年玉の意味と由来について解説いたします。

お年玉は、新年の始まりに子どもへ贈る祝いの品であり、健やかな一年や成長への願いを形にしたものです。

単なる金銭の授受ではなく、「今年も元気に過ごせますように」「努力が実を結びますように」といった励ましや期待を込めて渡されます。

近年は子どもの楽しみやお小遣い的な側面が強くなっていますが、本来は、年の初めに目上の者が目下に福を授けるという考えが受け継がれています。

また、親族間の交流を深める機会となり、子どもがお金の価値や扱い方を学ぶきっかけにもなる点も、お年玉が果たす大切な役割です。

お年玉の由来は、日本に古くから伝わる正月の風習にさかのぼります。新年には歳神（としがみ）と呼ばれる神が家々に訪れ、その年の恵みや活力、五穀豊穣を授けると考えられていました。

人々は、歳神に供えた鏡餅を家族で分け、その餅を「御年魂（おとしだま）」として子どもに渡し、一年間の健やかな成長や無病息災を願ったとされています。

この「餅を分け与える」慣習が次第に変化し、餅の代わりに貨幣を包んで贈る形へと移行しました。その過程で対象が子どもを中心としたものとなり、現在のようにお金をお年玉として渡す習慣が定着したと考えられています。

高校生に渡すお年玉の相場についてご説明いたします。

ある調査で高校生を対象にしたお年玉の金額を調べたところ、次のような結果が示されました。

1位：5,001～10,000円（48.8％）

2位：3,001～5,000円（38.5％）

３位：10,001円～20,000円（5.4％）

高校生へのお年玉は、目安として5,000円前後が一般的ですが、状況によっては10,000円を超える場合もあり、実際の相場として受け止められています。

ここからは、お年玉袋にお金を収める際の方法や作法についてご紹介いたします。

お年玉を包む際に用いるお年玉袋は、子どもに人気のあるキャラクター柄や、遊び心のあるデザインが選ばれることが多いです。メッセージ入りのものやユニークな図案を選べば、子どもが喜ぶだけでなく、渡す場面での会話のきっかけにもなります。

一方で、相手の家庭との関係性によっては、水引が付いた格式高いタイプの袋を使ったほうが好印象となる場合もあります。自分の子どもや孫、甥・姪に渡す際は形式にこだわる必要はありませんが、仕事上の関係者のお子さまなど、礼節が求められる場面では丁寧な配慮が欠かせません。

お年玉袋の書き方は、一般的に表面の左上に受け取る子どもの名前を、裏面の左下に渡し手の名前を記すのが基本です。この配置にすることで、誰への贈り物か、誰から渡されたものかが一目でわかり、受け取る側にも丁寧な印象を与えます。

記載する際は、読みやすくはっきりとした文字を書くことを意識すると良いでしょう。

紙幣でお年玉を包む際は、肖像が表に出る面を外側にし、左側から内側へ折り込む三つ折りにして封入するのが基本です。袋のサイズによっては別の折り方が必要な場合もありますが、四つ折りは縁起が悪いとされるため避けるのが無難です。

硬貨を渡す場合は、絵柄や模様が正面に見えるよう袋の向きを整えて収めます。また、お札を用意する際は可能な限り新札を選ぶことで、受け取る相手に丁寧さと心遣いが伝わります。

お年玉は新年を祝う贈り物であるため、縁起の悪さや不快感を連想させる金額は避けるのが一般的な配慮です。

特に「死」を連想させる4や、「苦」を思わせる9を含む数字は、不祝儀を連想させる場合があるため控えるのが望ましいとされています。

また、贈る相手が喪中の場合は、年賀の挨拶やお年玉を渡さないのが基本的なマナーです。それでも子どもへ気持ちを伝えたい場合は、華美な袋を避けた落ち着いたデザインを選び、「お小遣い」といった名目で渡すことで、穏やかに配慮を示すことができます。

お年玉を用意する際は、一般的な相場だけでなく、家族や親族間で定められたルールを事前に確認し、共有しておくことが重要です。金額に大きな差があると、子ども同士で比較して不公平に感じたり、思わぬトラブルに発展する恐れがあります。

さらに、他の子に渡した額と自分の子どもが受け取る額との間に極端な差が生まれないよう、全体のバランスにも配慮しましょう。もし各家庭の考え方や親族の習慣が曖昧な場合は、前もって話し合い、基準を決めておくことで安心して準備を進められます。

お年玉の金額は、子どもの年齢や成長に応じて少しずつ引き上げていくのが一般的です。単に相場を参考にするだけではなく、親族や周囲の大人がどの程度を渡しているのかも把握し、全体のバランスを踏まえた渡し方を意識するとよいでしょう。

さらに、お年玉は子どもがお金の扱い方を学ぶ良いきっかけにもなります。年齢に応じた目安や渡す際の作法を踏まえ、相手への思いやりを込めて準備することで、より温かみのある贈り物となります。