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上司へ送る年賀状には、どのような添え書きが適切なのか悩む方も多いのではないでしょうか。日頃お世話になっている相手だからこそ、失礼のない言葉選びや、気遣いのある表現が求められます。基本的なマナーを押さえつつ、相手に不快感を与えない常識的な一文を添えることが大切です。
この記事では、添え書きに盛り込みたい内容や押さえておきたい書き方のポイント、ご会社の上司に喜ばれる添え書きの例文などをまとめてご紹介します。
年賀状の添え書きに書く内容について
年賀状の添え書きに盛り込むべき内容についてまとめてご説明します。添え書きを考える際は、次の5つを意識すると、相手に気持ちが届きやすい文章になります。
・日頃お世話になっていることへの感謝
・相手の健康や幸せを願う前向きな表現
・今後のお付き合いやご指導をお願いするひと言
・自分や家族の近況を簡潔に伝える内容
・相手を思いやる優しいメッセージ
これらを押さえて書き添えることで、より心のこもった年賀状に仕上がります。
●日頃お世話になっていることへの感謝
もっとも幅広い相手に使え、年賀状の添え書きとして取り入れやすい表現です。
・昨年中は温かいお心遣いを賜り、心より御礼申し上げます。
・旧年は多くのご助力をいただき、誠にありがとうございました。
● 相手の健康や幸せを願う前向きな表現
丁寧で礼儀正しい印象になり、年賀状にふさわしい内容です。
・皆さまにとって明るく充実した一年となりますようお祈りいたします。
・本年もご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
● 今後のお付き合いやご指導をお願いするひと言
ビジネス関係や目上の方へ送る際に最適なメッセージです。
・本年も変わらぬご厚情とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
・引き続きご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします。
● 自分や家族の近況を簡潔に伝える内容
友人や親しい相手に向けた書き添えで、短くわかりやすい文章が好まれます。
・この一年で新たな職場へ移り、日々励んでおります。
・子どもも元気に過ごし、すくすく成長しています。
● 相手を思いやる優しいメッセージ
柔らかな印象を与え、読み手に寄り添う添え書きになります。
・寒さが続きますので、どうぞご自愛ください。
・お時間が許す際には、またぜひお会いできれば嬉しいです。
年賀状の添え書きを書くときの5つのポイント
年賀状の添え書きを書く際に押さえておきたいポイントは、次の5点です。
・文章が長くならないよう、要点を短くまとめること
・前向きで温かな表現を意識すること
・相手との関係性に合わせて文体を整えること
・手書きでひと言添えること
・印刷された賀詞と同じ内容を繰り返さないこと
これらを意識すると、相手に好印象を与える添え書きになります。
● 文章が長くならないよう、要点を短くまとめること
年賀状はスペースが限られているため、長文よりも短い文章のほうが読みやすく、相手にも丁寧な印象を与えます。
● 前向きで温かな表現を意識すること
新年の挨拶には明るい内容が適しており、「失う」「絶える」「倒れる」などの忌み言葉や否定的な表現は避けるのが望ましいです。
● 相手との関係性に合わせて文体を整えること
相手によって表現を変えることも重要です。ビジネス相手にはかたい文章、友人には親しみのある言葉遣い、年配の方には落ち着いた文面が向いています。
● 手書きでひと言添えること
印刷した文面に加えて、短くても手書きのメッセージを添えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。
● 印刷された賀詞と同じ内容を繰り返さないこと
すでに「新年おめでとうございます」などの賀詞が印刷されている場合は、同じ言葉を繰り返さず、別の内容を添えるとスマートな仕上がりになります。
会社の上司が喜ぶ添え書きの例文10選
会社の上司が喜ぶ添え書きの例文10選を紹介します。
●添え書きの例文1
旧年中は多くのご指導を賜り、心より感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
●添え書きの例文2
昨年は大変お世話になりました。引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
●添え書きの例文3
本年が○○さんにとって実りある一年となりますようお祈り申し上げます。
●添え書きの例文4
日頃より温かいご助言をいただきありがとうございます。今年も精進してまいります。
●添え書きの例文5
昨年は多くの学びをいただき、誠にありがとうございました。引き続きご指導のほどお願い申し上げます。
●添え書きの例文6
お忙しい中いつも助けていただき感謝しております。本年も変わらぬご指導をお願いいたします。
●添え書きの例文7
本年もより一層努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
●添え書きの例文8
昨年はご迷惑をおかけすることもありましたが、丁寧にご指導いただきありがとうございました。
●添え書きの例文9
○○さんのご助力に支えられた一年でした。心より感謝申し上げます。
●添え書きの例文10
本年も職務に励んでまいりますので、変わらぬご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
まとめ

添え書きに盛り込みたい内容や押さえておきたい書き方のポイント、会社の上司に喜ばれる添え書きの例文などをまとめてご紹介しました。
上司への年賀状では、まず日頃のご指導への感謝を丁寧に伝え、続いて相手の健康やさらなるご活躍を願う前向きな言葉を添えることが大切です。さらに、「本年もご指導のほどよろしくお願いいたします」といった今後のお付き合いを望む一文を加えることで、礼儀正しく誠意の伝わる新年の挨拶になります。

