
写真はイメージです
電子レンジは使用頻度が高いため、つい設置場所を深く考えず、そのまま置き続けてしまいがちです。しかし、設置の仕方によっては加熱ムラが生じたり、本体に余計な負荷がかかったりする場合があります。
過度に心配する必要はありませんが、トラブルにつながりやすい置き方にはいくつかの共通点があります。
この記事では、電子レンジを置いてはいけない場所5選を紹介いたします。ご自宅の設置状況が該当していないかを確認して下さい。
電子レンジを置いてはいけない5つの場所
電子レンジを置いてはいけない5つの場所を以下に紹介します。
電子レンジを置いてはいけない場所1:床に直置きする場所
電子レンジを置いてはいけない場所1つめは、床に直置きする場所です。
床に直接設置すると、加熱後の容器を取り出す際に動作が不安定になりやすい点が問題です。
低い位置から持ち上げる動きは手元が揺れやすく、特に汁気のある料理や重量のある器の場合、こぼれてやけどにつながる危険性が高まります。また、庫内を覗き込みにくいため、容器の傾きに気づきにくい点も注意が必要です。
さらに、床付近はホコリが溜まりやすい環境です。吸気口を備えた機種ではホコリを吸い込みやすく、油汚れと混ざることで内部に負荷がかかりやすくなります。
加えて、設置面の材質によっては、長時間の使用による熱の影響で床が変色する場合もあります。
電子レンジを置いてはいけない場所2:冷蔵庫の上
電子レンジを置いてはいけない場所2つめは、冷蔵庫の上です。
設置スペースが限られている場合、冷蔵庫の上は候補になりやすい場所です。
しかし、冷蔵庫の天板は熱や重量への耐性を前提としていないことも多く、電子レンジの排気熱によって天板や内部部品に負荷がかかり、故障の原因となる可能性があります。
また、天板のサイズに対してレンジ本体が大きいと安定性を欠き、扉の開閉を繰り返すうちに少しずつ位置がずれることがあります。そのずれが蓄積すると、落下事故につながる恐れがあります。
さらに、冷蔵庫の高さ次第では、加熱直後の容器を高い位置から取り出す必要があり、こぼれてやけどをする危険性も高まります。
電子レンジを置いてはいけない場所3:壁や棚にぴったり置く場所
電子レンジを置いてはいけない場所3つめは、壁や棚にぴったり置く場所です。
電子レンジは使用中、内部の熱を外部へ放出しながら稼働しています。しかし、壁に接触させた状態で設置したり、棚の中に詰め込むように置いたりすると、放熱する余地が失われてしまいます。
このような状態が続くと、本体が過熱しやすくなり、加熱具合が安定しない、途中で運転が停止する、内部部品に負担がかかって寿命が短くなるなどの不具合が生じやすくなります。
一般的な目安としては、上部に約10cm、左右や背面にも数cm以上の隙間がない場合、熱がこもりやすい配置になりがちです。必要なスペースは機種ごとに異なりますが、隙間なく設置する方法は負荷が大きくなりやすい点に注意が必要です。
電子レンジを置いてはいけない場所4:シンクやコンロの近く
電子レンジを置いてはいけない場所4つめは、シンクやコンロの近くです。
シンクの周辺は水が跳ねやすく、手が濡れた状態で操作してしまう機会も増えがちです。
電子レンジは電気を使用する家電のため、内部に水分が入り込むと故障につながる恐れがあります。水場の近くは一見便利に思えても、トラブルを招きやすい設置場所といえます。
また、コンロやIH調理器の近くも避けたい位置です。調理中に発生する熱や蒸気、油はねが本体にかかりやすく、外装の劣化や汚れの蓄積を招きます。
特に、吸気口付近に油汚れとホコリが付着すると清掃が難しくなり、冷却効率が低下しやすい点にも注意が必要です。
電子レンジを置いてはいけない場所5:高すぎる棚や不安定な台の上
電子レンジを置いてはいけない場所5つめは、高すぎる棚や不安定な台の上です。
目線より上の高さに設置すると、庫内を十分に確認できないまま高温の容器を持ち上げることになります。スープやカレーなど重さのある料理は、わずかな傾きでも中身が流れ出やすく、やけどの原因になります。背伸びをしたり踏み台を使ったりする位置は、事故のリスクが高まる配置です。
また、安定感のない台の上に置くのも注意が必要です。扉を開閉するだけでも前後に力が加わるため、ぐらつきがあると本体が少しずつ移動してしまいます。
耐荷重に余裕のない棚では、たわみが蓄積して傾斜や落下を招くおそれがあります。見た目だけで判断せず、「軽く押して動かないか」を目安に選ぶことが、安全性を高めるポイントです。
電子レンジを置いてもよい場所
電子レンジを置くべきでない場所を除外したあとは、「設置に適した位置」を考える段階に入ります。
最適解は一つに限られませんが、判断基準はシンプルです。熱がこもりにくいこと、水や油がかかりにくいこと、そして安定した姿勢で出し入れできること。この三つが満たされるだけで、日常の不安は大きく軽減されます。
・周囲に余裕があり、ぴったりと押し込まない配置
・水場や火元から少し距離を取った位置(シンク横やコンロ横を避ける)
・ぐらつかない台の上で、腰から胸の高さ程度
キッチンが手狭な場合は、理想的な設置場所を無理に探すよりも、危険につながりやすい条件を一つずつ減らしていく考え方が現実的です。
壁に密着させているなら少し間隔を空ける、床に直接置いているなら台を用意する、冷蔵庫の上に置いている場合はサイズや安定性を見直す。このような小さな工夫でも、使い勝手と安全性は確実に向上します。
電子レンジの上に置いてはいけないもの
電子レンジの設置場所を見直しても、見逃されやすいポイントが「電子レンジの上」です。キッチンは物が増えやすく、調理の途中で仮置きのつもりが、そのまま置きっぱなしになることも少なくありません。
しかし、電子レンジは使用中だけでなく、運転後もしばらく本体に熱が残ります。上に置いた物が温まり続けたり、排気口をふさいだりすると、思わぬ事故や故障を招くおそれがあります。
●熱による危険があるもの
・スプレー缶
・カセットボンベ
・アルコール類(除菌スプレーなど)
・熱に弱いプラスチック容器
●燃えやすいもの
・ふきん
・紙袋
・キッチンペーパー
・布製品(カーテンの端など)
電子レンジの上は「物を置かない場所」と意識しておくことで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。
まとめ

電子レンジは「設置できれば場所は同じ」と考えられがちですが、実際には置く位置によって使い勝手や安全性に大きな差が生まれます。
床に直接置く場合は、熱い器を持ち上げる動作が増えるため、こぼしてやけどを負いやすくなります。一方、冷蔵庫の上に設置すると、サイズや安定性が合わない場合にズレや落下の危険が高まります。また、壁や棚に密着させる配置では、熱がこもりやすく、故障や不調の原因になりがちです。
理想の置き場所を追い求めるよりも、まずは「無理に押し込まない」「本体をぐらつかせない」「上に物を載せない」という三つのポイントを避けるだけでも、使用時の安心感は大きく向上します。


