高齢者の免許返納は何歳から?メリット、手続き、特典について徹底解説!!

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写真はイメージです

高齢運転者(65歳以上)が関わる交通事故は、件数自体は減少しつつありますが、交通事故による死亡者全体の中で占める割合は56.8%で半数を超えています。

特に75歳以上の運転者による死亡事故は割合が高く、単独事故やアクセル操作などの「操作不適」が原因となるケースが多い点が大きな特徴です。

この記事では、高齢者の免許返納の年齢、免許返納をするメリット・デメリット、返納手続き、特典について解説いたします!!

 

高齢者の免許返納は何歳からできる?

高齢者が運転免許を返納する際決まった年齢が定められていません。

実際には70歳前後から免許返納を検討する人が増え始め、特に70〜74歳や75歳以上が免許返納の中心となっています。

70歳を超えると免許更新の際に高齢者講習の受講が必要となり、さらに75歳以上になると認知機能検査も受けなければならないため、これらの更新手続きが返納を考えるきっかけになることが多いようです。

 

高齢者が免許返納を検討するタイミング

高齢者が免許返納を考える主なタイミングについて説明いたします。

運転能力の低下を感じた時
ウインカーの出し忘れや駐車に手間取るなど、運転中に不安を覚える場面が増えてきたと感じたときは、返納を検討するタイミングといえます。

免許更新の負担が増えた時
70歳を超えると高齢者講習の受講が求められ、さらに75歳以上になると認知機能検査も必要になります。そのため、免許更新の手続きが複雑になり、負担に感じる方も少なくありません。

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高齢者が免許を返納するメリットとデメリット

高齢者が免許を返納するメリットとデメリットを紹介いたします。

高齢者が免許を返納するメリット

メリット1:交通事故のリスクがなくなる

高齢になるほど、判断力・視力・反応速度が低下する傾向があり、運転中の事故リスクが高まります。返納することで 加害者になる危険 を減らせます。

 

メリット2:刑事責任・賠償負担を回避

重大事故を起こした場合、以下のリスクを負う可能性があります。返納により、こうしたリスクから身を守れます。

・懲役刑などの刑事責任
・数百万円〜数千万円の賠償

 

メリット3:車の維持費が不要に

車を維持するには、以下の費用がかかります。返納すると、年間数十万円以上の節約になることもあります。

・ガソリン代
・自動車税
・駐車場代
・車検費用
・保険料

 

メリット4:家族の安心

高齢者が運転を続ける家族は常に不安を抱えます。返納は家族の安心にもつながります。

 

高齢者が免許を返納するデメリット

デメリット1:移動手段が減り生活が不便になる

車が使えなくなるため、以下のことが不便になります。特に地方では深刻で「日常生活が成り立たない」という声も多いです。

・買い物
・病院通い
・趣味・習い事
・介護施設への移動

 

デメリット2:外出機会が減り、孤立を招くことがある

車がないと外出回数が減り、「人と会わなくなる」「趣味が続かない」などの状況を招き、結果として、身体機能や認知機能の低下社会的孤立につながる可能性があります。

 

デメリット3:移動費がかえって高くなる場合がある

車を手放しても、タクシーや送迎サービスを利用することにより、結果として出費が増える可能性があります。

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高齢者の免許返納で受けられる主な特典

高齢者の免許返納で受けられる主な特典を以下に紹介いたします。免許返納の特典を受けるには、一般的に

交通機関の割引

多くの自治体で、「バス」、「電車」、「タクシー」などの運賃割引や乗り放題パスが提供されます。

 

商品券・金券の支給制度

自治体によっては、「商品券」「図書カード」「地域ポイント」など、返納すると支給される制度があります。

 

買い物・飲食などの優待

「飲食店の割引」「ホテル割引」「温泉施設割引」「映画割引」などの特典を企業が提供している場合もあります。

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免許返納の手続きの流れ

高齢者が免許を返納するための手続きは、実はそれほど難しくありません。必要書類や場所を知らない方が多いので、免許返納手続きの流れを以下に説明いたします。

➊返納したい運転免許証を準備する

現在持っている免許証を準備します。身分証明書などは不要です。(但し印鑑は必要な場合があるため、持っていかれることをおすすめします。)

❷最寄りの警察署または運転免許センターへ行く

運転免許の返納手続きは以下で行うことができます。受け付けは、平日が基本です。

・運転免許試験場
・免許更新センター
・住所地の警察署

 

❸「運転免許取消申請書」を提出する

窓口で免許返納の旨を伝えると、「運転免許取消申請書」が渡されるので必要事項を記入の上提出します。手数料はかかりません。

 

❹その場で免許証が失効する

申請が完了すると、その場で運転免許が無効になります。

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運転経歴証明書の発行について(重要)

運転経歴証明書

運転経歴証明書とは?

運転経歴証明書は、運転免許を自主返納した人が取得できる写真付きの公的身分証明書です。高齢者の免許返納が増える中で、とても重要な証明書なので発行されることをおすすめします。

・自主返納した日から過去5年間の運転経歴を証明するもの
・写真付きの本人確認書類として正式に使用できる
・免許証の代わりになる身分証

 

運転経歴証明書が使えること

運転経歴証明書は、以下のようなことに使用できます。

・銀行口座の開設
・宿泊施設のチェックイン
・携帯電話の契約
・郵便局での本人確認
・公共料金の契約

運転経歴証明書の記載内容

運転経歴証明書の記載内容を以下に記載いたします。(免許証とほぼ同じ形式です。)

・氏名
・生年月日
・顔写真
・住所
・返納年月日
・免許経歴

 

運転経歴証明書の申請について

運転経歴証明書は、以下で申請できます。発行には、1,100円の手数料がかかります。

・運転免許センター
・各都道府県の警察署
・自動車安全運転センター窓口

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まとめ

高齢者の免許返納とは、加齢に伴う判断力や運転能力の低下による事故リスクを防ぐため、自主的に運転免許を返納する制度です。

返納に年齢制限はありませんが、免許の更新で、70歳以上で高齢者講習が義務化され、75歳以上は認知機能検査が必要となるため、この時期に返納を検討する人が増えます。

返納後は運転できなくなる一方で、身分証として利用できる運転経歴証明書が交付され、自治体によってはバス・タクシー・買い物などの割引や優待が受けられる特典もあります。

安全確保や家族の安心というメリットがある反面、移動手段が減るデメリットもあるため、公共交通機関や家族の支援なども含めて検討することが重要です。

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