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友人から「親御さんが亡くなった」と知らせを受けたことはありますか?
そのような場面で、友人としてどのように振る舞うべきか迷ってしまうことは少なくありません。
たとえば、お通夜と告別式のどちらに参列すべきか、香典の金額はどれくらいが適切なのか、服装やお悔やみの言葉はどうするのか――さらには、都合で参列できない場合や、親御さんと面識がなかった場合はどうすればよいのかなど、疑問は尽きません。
そこで本記事では、友人の親御さんが亡くなった際に、あなたが取るべき行動やマナーについて、分かりやすく解説していきます。
友人の親が亡くなった時、葬儀に行くべき?
友人のご両親(お父様・お母様)が亡くなられた際、その知らせを友達同士で共有するかどうかは、本人の判断によります。中には、あえて周囲に伝えない人も少なくありません。
しかし、もしあなたに直接訃報が届いた場合は、「参列してほしい」という気持ちが込められていると考えられますので、できる限り葬儀に顔を出すことをおすすめします。
どうしても都合がつかない場合や、遠方で参列が難しい場合は、その理由を丁寧に伝えたうえで、欠席の連絡を入れましょう。また、参列できない場合でも、香典は必ずお送りするのがマナーです。
通夜と告別式のどちらに行くべきか?
では、友人として葬儀に参列する際に、「お通夜」と「告別式」のどちらに出席すべきか迷うことがあるかもしれません。
結論から言えば、どちらに参列しても差し支えありません。自分のスケジュールに合わせて選んで構いません。
ただし、故人である親御さんと特に面識がなかった場合は、お通夜のみに参列するというケースが一般的です。
通夜と告別式の服装は?
お通夜・告別式のどちらに参列する場合でも、基本的には喪服を着用するのが望ましいです。
ただし、お通夜は急に行われることも多く、会社から直接向かうなど着替える時間がない場合もあります。そのような時は、必ずしも喪服でなくても構いません。
特に女性の場合、鮮やかな色合いの服装は控え、できるだけ落ち着いた色味の服に着替えて参列するのが好ましいでしょう。
お悔やみの言葉かけ
お通夜や告別式に参列する際、受付の方やご遺族、そして友人本人に挨拶をする場面がありますが、その際には、どのような言葉をかけるのが適切なのでしょうか。
受付や親族へのお悔やみの言葉
- 「お悔やみ申し上げます。」
- 「この度はご愁傷様です。」
受付の方やご遺族・ご親族へお悔やみの言葉を伝える際には、上記の2つの例文のどちらかを使えば問題ありません。いずれも失礼のない、一般的な表現です。
葬儀の場では緊張して思うように言葉が出てこないこともありますので、この2つを心に留めておくと安心です。
友人へのお悔やみの言葉
親しい友人であれば、形式ばった言い回しにこだわる必要はありません。あなたの率直な気持ちを、そのまま言葉にして伝えてあげましょう。
親御さんを亡くされた友人は、深い悲しみの中にいます。そんなとき、心のこもったあなたの一言は、決まり文句以上に相手の心に寄り添い、支えとなることでしょう。
- 「残念だったね。」
- 「大変だったね。」
- 「何かできることがあったら言ってね。」
このように、友人を思いやる気持ちや「いつでも支えるよ」という心遣いを、率直に伝えることが大切です。
もし、友人の親御さんが闘病されていたことを知っている場合は、「本当によく頑張ったね」といった、状況に寄り添った言葉をかけるのも良いでしょう。
過度に形式を気にせず、心のこもった言葉で寄り添うことが何より大切です。
友人の親御さんへの香典の金額はいくらが目安?
ご友人の親御さんとの生前の関係性や、地域の慣習によって異なる部分はありますが、私の経験上では、香典の金額はおおよそ以下のような傾向があります。
- 20代:3,000円
- 30代:3,000円
- 40代:5,000円
- 50代:5,000円
故人と面識がまったくなかった場合でも、香典の目安としては3,000円~5,000円が一般的です。なお、4,000円は「4(死)」を連想させ縁起が悪いとされるため、3,000円以上包みたい場合は、5,000円にするのが無難です。
また、同じ葬儀に参列する共通の友人がいる場合は、あらかじめ金額を相談して揃えておくとよいでしょう。
さらに、過去にその友人からあなたの親御さんへの香典を受け取っている場合は、その時と同額を包むのが礼儀とされています。
友人の親御さんが亡くなったことを後から知った場合は?
後から友人の親御さんの訃報を知った場合でも、亡くなって間もなければ、香典をお送りするのが適切です。
もし、ある程度時間が経過しているようであれば、お花やお供え物を持参して友人宅を訪れ、お線香をあげさせてもらうとよいでしょう。
まとめ


