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節分の時期が近づくと、全国のスーパーやコンビニには色とりどりの恵方巻が並びますよね。
ただ、よく見ると中に入っている具材の種類や数はお店によってさまざまです。では、恵方巻の基本となる具材は何でしょうか?
一般的に「7種類」とされる具には、それぞれ縁起の良い意味が込められています。
この記事では、恵方巻の代表的な具材とその意味について詳しく解説いたします。
恵方巻きの具材の基本について
恵方巻の具材には、どのような基本があるのでしょうか。
そもそも、入れる具材に明確な決まりがあるのか、気になるところですよね。
恵方巻きの具材の決まりにつて
恵方巻には、彩り豊かで美味しそうな具材がたくさん入っていますよね。
「その具材の組み合わせは全国共通なの?」と思う方もいるかもしれません。ですが、実は恵方巻の具材には特に決まりがないのです。
では、なぜ決まりが設けられていないのでしょうか。その理由は、恵方巻の由来をたどることで見えてきます。
恵方巻きの由来について
恵方巻とは、節分の日にその年の恵方を向いて食べる太巻き寿司、またはその風習そのものを指します。
起源は江戸時代末期の大阪で、商売繁盛を願って食べられたことが始まりとされていますが、諸説あり、確かな記録は残っていません。
当時の太巻き寿司には7種類の具材が使われていたと伝えられていますが、特定の具材が定められていたわけではありませんでした。
その後、1990年に広島県内のセブンイレブンで「恵方巻」として販売されたことをきっかけに人気が広まり、1998年以降は全国で販売されるようになりました。
恵方巻の具材の7種類とは?
恵方巻きで使われる定番の7種類の具材は以下となります。
ウナギ、えび、かんぴょう、しいたけ、きゅうり、だし巻き卵、桜でんぶ
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恵方巻の7つの具材の意味
恵方巻の7つの具材の意味とは?
恵方巻に入れる7つの具材の意味について解説致します。
●ウナギ
ウナギは、その細長い姿から「長寿」を象徴するとされています。さらに、「うなぎのぼり」という言葉にあるように、「上昇」や「出世」の縁起も込められています。恵方巻きの具材としては、香ばしく甘みのあるかば焼きがよく使われます。
●えび
えびは、目が飛び出している見た目から「めでたし」という語呂合わせで縁起の良い食材とされています。また、長いひげや曲がった腰の形から、長寿を象徴するともいわれています。恵方巻きには、ゆでえびや蒸しえびを具材として使うのが一般的です。
●かんぴょう
細く長い形状のかんぴょうには、「長寿」を願う意味が込められています。出汁や砂糖、しょうゆで煮含めたかんぴょうの甘煮は、恵方巻きはもちろん、巻きずし全般でよく使われる定番の具材です。甘辛い味わいと、独特の噛みごたえが魅力ですね。
●しいたけ
しいたけは、古くから神様へのお供え物として用いられてきた縁起の良い食材です。さらに、形が陣笠に似ていることから「身を守る」という意味合いもあるとされています。恵方巻きでは、干ししいたけを砂糖やしょうゆで甘辛く煮含め、細切りにしたものを使うのが一般的です。
●きゅうり
きゅうりは、「九(きゅう)利(り)」という語呂合わせから、「9つの利益をもたらす縁起物」として扱われています。シャキッとした食感と鮮やかな色合いが魅力で、巻きずしには欠かせない具材のひとつです。
●だし巻き卵
だし巻き卵や厚焼き卵、伊達巻きも縁起の良い食材とされています。卵の鮮やかな黄色を金色に見立て、「金運」や「財の豊かさ」を象徴するといわれています。幅広い世代に親しまれている卵は、定番の恵方巻きはもちろん、洋風・中華風などアレンジ系の恵方巻きでもよく使われる具材です。
●桜でんぶ
鯛やたらの身をほぐして煎り上げ、ほんのりとピンク色に仕上げた「桜でんぶ」は、原料の鯛と「めでたい」をかけた語呂合わせから、縁起の良い食材とされています。巻きずしやちらしずしの彩りを美しくしてくれる、定番の具材です。
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まとめ

恵方巻の代表的な具材とその意味について詳しく解説いたしまた。
恵方巻きの具材が基本的に7種類とされているのは、七福神にちなんだものです。ただし、最近ではコンビニやスーパーで販売されている恵方巻きの種類が増え、海鮮たっぷりのものから肉が主役のものまで実に多彩で、必ずしも7種類にこだわる必要はなくなっています。
そのため、具材の数や内容にとらわれず、ご家族で節分の行事を楽しむことが一番大切だといえるでしょう。
今年の節分も、恵方巻きを無言で丸かぶりして、たくさんの福を呼び込みましょう!