退職願と退職届の違いは?正しい書き方と受理の手続きを徹底解説!!

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写真はイメージです

志望する企業からようやく内定を得たとしても、在職中の転職者にはもう一つ大きな課題があります。それは、希望する日までに「現在の職場を円満に退職する」ことです。

また、転職活動に専念するために、内定が決まる前に退職を選ぶ人もいますが、いずれの場合も“退職の手続き”は避けて通れない重要なプロセスです。

中でも「退職願」「退職届」は、会社に正式な退職の意思を伝えるために欠かせない書類です。
退職の意思を示す方法は、基本的にどちらかを会社へ提出する形となります。

この記事では、退職願と退職届の違い正しい書き方提出のタイミング、そして提出後に注意すべきポイントについて、徹底解説します。

「退職願」と「退職届」の違い

転職前に退職手続きを円滑に進めるためには、「退職願」と「退職届」の違いを正しく理解し、提出のタイミング提出先など、具体的な流れを把握しておくことが大切です。

ここからは、退職願と退職届それぞれの意味や役割の違い、そして提出する際の適切なタイミングについて詳しく説明します。

 

退職願とは?

退職願は、労働者が会社に対して「退職させて下さい。」と申し出る書類です。
そのため、会社が承諾するまでは提出後でも撤回が可能ですが、言い換えれば、承諾が得られない限り退職は成立しません。また、一度会社が承諾した後は、会社の同意なしに撤回することはできず、この点は退職届と同様です。

 

退職届とは?

退職届は、労働者が会社(使用者)に対して「退職します」と正式に通知するための書類であり、一方的な契約解除の意思表示にあたります。会社が退職届を受け取った時点で効力が発生し、会社の承諾を得る必要はありません。そのため、会社側が「退職を認めない」とすることはできません。

期間の定めがない雇用契約の場合、会社が退職届を受理してから最短2週間後に退職することが可能です(15日以降の日を指定しても問題ありません)。ただし、会社が受領した後は、原則として会社の同意がない限り退職の意思を撤回することはできませんので注意が必要です。

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「退職願」と「退職届」を提出するタイミングについて

円満に退職するためには、いきなり退職届を提出するのではなく、まずは退職願という形でできるだけ早めに退職の意思を伝えることが望ましいです。

一般的な流れとしては、退職を決意した段階で退職願を作成し、直属の上司に提出します。
その後、退職について会社の了承を得て退職日が確定したら、その日付を明記した退職届を改めて作成し、再度上司へ提出します。

退職願・退職届を提出するまでの流れを以下に示します。

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「退職願」と「退職届」の書き方と封入ポイント

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退職願は、会社からの引き留めなどがあった場合に撤回できる可能性がありますが、退職届は一方的な意思表示であるため、一度受理されると本人の意思で撤回することはできません。
それほどまでに、退職願と退職届は慎重に扱うべき重要な書類です。

ここでは、退職願・退職届を作成する際に知っておきたい基本事項や、封入時のポイントをまとめました。

下記の見本や参考例をもとに、まずは正しい書き方の基本を理解し、一般的なマナーを踏まえた上で、自分の状況に合った内容に調整してみてください。

「退職願」と「退職届」の書き方

退職願と退職届は、基本的な書式や文面の構成がほとんど同じです。
どちらも、退職の意思・理由・退職日を明確に伝えることに重点を置き、それ以外の余分な情報は記載しないのが一般的なルールです。

以下に、退職願・退職届の記入例と作成時のポイントをまとめましたので、書く際の参考にしてください。

退職願の記入例

 

退職届の記入例

 

「退職願」と「退職届」の書き方のポイント

書き方のポイント

❶ 1行目の「退職願」または「退職届」は、縦書きの場合は便せんの天地の中央よりやや上に、横書きの場合は中央に記します。

❷ 2行目の「私事(または私儀)」は、縦書きでは便せんの下部、横書きでは右端に書き、改行して本文を始めます。

❸ 退職理由は、特別な事情がない限り「一身上の都合により」と記載するのが一般的です。

❹ 日付は和暦・西暦のどちらでも構いませんが、縦書きの際は「一、二、三」といった漢数字を用います。

❺ 所属部署を記入する際に、役職名は省略して問題ありません。

❻ 自分の氏名は、所属部署名の次の行に書き、押印スペースを確保しておきます(横書きの場合は右側に配置)。

❼ 宛名は「代表取締役(社長)」宛とし、代表者の肩書と氏名を文末に記します。敬称は「様」または「殿」を使用するのが一般的です。

用紙のサイズ・色

退職願退職届に使用する用紙は、B5またはA4サイズが一般的です。
パソコンで作成しても差し支えありませんが、白無地の便せんに手書きするのがより丁寧とされています。

また、白地に薄い罫線が入った便せんを使ってもビジネスマナー上問題はありません。
最近では、退職願・退職届専用の便せんと封筒がセットになった便利な商品も市販されており、手軽に準備することができます。

退職願と退職届の慣例の「一身上の都合により」とは?

退職願・退職届のいずれにおいても、退職理由は「私事 一身上の都合により」と記載するのが一般的です。理由を具体的に書く必要はなく、むしろ詳細を記すことで得られるメリットはほとんどありません。

これらの書類は、会社に対して「本人の意思で退職を希望した」という事実を示すものであり、解雇ではないことを証明する重要な役割を持ちます。
万が一、退職の経緯をめぐって本人と会社の間で意見の食い違いが生じた場合には、監督官庁や裁判所に提出を求められることもあります。

大切なのは、「退職が会社都合ではなく、本人の意思によるものか」を明確にすることです。
そのため、退職の意思が固まった段階で提出する際は、退職理由を「一身上の都合」と簡潔に記すのが最も適切です。

退職願・退職届の折り方と封筒の書き方

退職願や退職届は、特別な事情がない限り郵送ではなく、直接手渡しで提出するのが一般的です。
これらの書類は複数の関係者を経由し、社内で保管される重要な文書となるため、必ず封筒に入れて提出するようにしましょう。

以下では、その際に押さえておくべきポイントを解説します。

退職願・退職届の折り方

便せんを正面に置き、文字が書かれた面(文面)が内側になるように三つ折りにします。
その際、上部の3分の1を下方向へ折り込む「巻き込み形式」にすると、仕上がりがきれいになります。

折り目をつける際は、角をしっかりと揃え、ずれたり斜めになったりしないように、丁寧に真っすぐ折ることが大切です。

退職願・退職届の折り方

折りたたんだ退職願・退職届を封筒に入れる際は、書類の右上部分が封筒の裏面右上に重なるように収めると、見た目も整い丁寧な印象になります。

封筒の表面には、大きめの文字で「退職願」または「退職届」と記載し、右側などに余分な宛名は書かないのが一般的です。

封筒の裏面には、左下に自分の「所属部署名」と「氏名(フルネーム)」を記入します。

封をする場合は、のりやシールでしっかり閉じた上で、中央に「〆(しめ)」の印を入れると丁寧です。
ただし、手渡しで提出する際は封をせず、フタ部分を軽く折るだけでも失礼にはなりません。

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まとめ

ここまで、退職願や退職届の書き方、提出の流れ、そしてよくある疑問点について解説してきました。
退職願・退職届は、あなた自身だけでなく会社にとっても非常に重要な正式書類であることをご理解いただけたと思います。
記載ミスや形式の誤りで修正を求められたり、内容をめぐって後々トラブルになることがないよう、会社のルールに沿って正確に作成しましょう。

また、正しい形式で退職願・退職届を提出したあとは、職場の同僚や上司への配慮も忘れずに行うことが大切です。
本記事を参考に、ぜひ気持ちよく円満退職を実現してください。

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