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寒さが厳しくなり、インフルエンザが流行し始める季節になりました。皆さんは毎年どのようにインフルエンザ予防をされていますか?少しでも感染のリスクを下げるためには、日頃から多角的な対策を心がけることが大切です。特に小さなお子さんがいるご家庭では、しっかりとした予防を意識したいところですね。
この記事では、食事を通じたインフルエンザ対策に注目します。発症を防ぐために効果的とされる食べ物や、万が一かかってしまった際に回復を早める食材など、食事面からできる予防と改善のポイントをご紹介します。
インフルエンザの予防に効く食べ物とは?
インフルエンザウイルスへの感染を防ぐためには、
- 日常的な予防対策を徹底する
- 体の免疫力をしっかりと高めておく
この2つの取り組みが重要です。
「予防対策をする」とは、手洗いやうがいを徹底し、部屋の湿度を保つなどして、体の外側からウイルスの侵入を防ぐ取り組みを指します。
一方で「身体の免疫力を高める」とは、体の内側から抵抗力を強化し、たとえウイルスが入り込んでも感染しにくい状態をつくることを意味します。
体の免疫力を高めたり、抗ウイルス作用のある食材を積極的に取り入れることで、インフルエンザの感染予防に役立ちます。
インフルエンザ対策として効果が期待できる食べ物には、次のようなものがあります。
生姜(しょうが)

生姜(しょうが)
生姜(しょうが)には抗菌作用や抗ウイルス作用があるため、日常の食事に積極的に取り入れるのがおすすめです。すりおろして加えることで、さまざまな料理に手軽に使うことができます。さらに、体を内側から温める効果もあるため、寒い季節にぴったりの食材です。
【生姜を使った料理】
●生姜焼き
豚肉をすりおろし生姜と醤油・みりんで味付けした定番メニュー。疲労回復にも◎。
●鶏の生姜煮
鶏肉を生姜・醤油・酒・砂糖で煮込み、ほっとする味わいに。
●生姜ご飯
細かく刻んだ生姜を炊き込み、香り豊かなご飯に。
●味噌汁・スープ
すりおろし生姜を加えると体が温まり、風邪予防にも効果的です。
●魚の煮付け
煮汁に生姜を加えることで、臭みを抑え風味を引き立てます。
温州みかん、ゆず、かぼす、すだち

温州みかん
みかんやゆず、かぼす、すだちなどに含まれる「ヘスペリジン」には、抗ウイルス作用があるとされています。冬といえば、こたつで食べるみかんが定番ですね。甘酸っぱくて食べやすいため、自然とたくさん摂取できるのも魅力です。
インフルエンザが流行する季節には、果物としてみかんを選ぶのがおすすめです。
また、ゆず・かぼす・すだちは冬の鍋料理にも相性が良く、つけだれに絞って加えることで、風味が増すだけでなく、体調管理にも役立ちます。
【みかん、ゆず、かぼす、すだちを使った料理】
●みかん
みかんは、そのまま食べるのが一番です。
●鍋料理のつけだれ
ポン酢にゆず・かぼす・すだちを絞ると、香りが引き立ち、さっぱりとした味わいに。
●焼き魚(サンマ・アジなど)
焼きたての魚にすだちをぎゅっと絞ると、脂のうま味を引き立てます。
●唐揚げ・天ぷら
レモンの代わりにすだちやかぼすを添えると、上品な香りが楽しめます。
●ゆず味噌田楽
ゆずの皮をすりおろして味噌に混ぜ、こんにゃくや豆腐にのせて焼くと絶品です。
●ゆず胡椒を使った料理
焼き鳥、鍋、うどんなどに少量加えるとピリッとした香りがアクセントになります。
小豆

小豆
小豆に含まれるポリフェノールの一種「カテキン」には、抗ウイルス作用があるとされています。ただ、日常的に小豆を食べる機会はあまり多くないかもしれませんね。
寒い季節には、体を温めながら美味しく取り入れられるぜんざいがおすすめです。温かい小豆の甘みが心も体もほっとさせてくれます。
【小豆を使った料理】
●お赤飯
もち米と小豆を一緒に炊いたお祝いの定番ご飯料理です。
●ぜんざい・おしるこ
煮た小豆に砂糖を加えて甘く仕立てた和スイーツで、寒い季節にぴったりです。
●おはぎ
炊いたもち米やうるち米を軽くつぶし、小豆あんで包んだ日本の伝統菓子です。
りんご

りんご
りんごは健康に良い果物としてよく知られていますが、実は抗ウイルス作用もあり、感染予防にも役立つといわれています。
皮をむくだけで手軽に食べられるため、毎日の食事に取り入れやすいのが魅力です。さらに、りんごはスイーツからおかずまで幅広い料理に使えるので、アレンジ次第で飽きずに楽しむことができます。
【りんごを使った料理】
●りんご
りんごは、そのまま食べるのが一番です。。
●アップルパイ
サクサクのパイ生地で煮たりんごを包んだ定番スイーツ。シナモンを加えると香りが引き立ちます。
●りんごのコンポート
砂糖とレモン汁で煮込むだけの簡単デザート。ヨーグルトやアイスに添えても◎。
●焼きりんご
芯をくり抜いたりんごに砂糖やバターを詰めてオーブンで焼き上げた、香ばしく温かいスイーツ。
柿

柿
秋に旬を迎える柿には、「タンニン」と呼ばれる成分が含まれており、これには抗ウイルス作用があるとされています。柿は皮をむくだけで簡単に食べられる手軽な果物ですが、タンニンは皮の部分に多く含まれているため、むく際はできるだけ薄く皮を残すのがおすすめです。
また、最近人気のスムージーにすれば、皮ごと使えるので効率よく栄養を摂取できます。
【柿を使った料理】
●干し柿
水分が抜けることで甘みが凝縮し、やわらかく上品な自然の甘さが楽しめます。
●柿プリン
熟した柿に牛乳や生クリームを加えて混ぜ、冷やして固めた口当たりのよいデザートです。
●柿ようかん
柿をすりつぶして寒天やゼラチンで固めた、上品な甘さの和風スイーツです。
●柿のタルト
薄く切った柿や角切りの柿を生地やタルト生地にのせて焼き上げた洋菓子です。
インフルエンザにかかった時に早く治す食べ物とは?
インフルエンザを予防するための食べ物については理解できましたね。では、もし感染してしまった場合、早く回復するために効果的な食べ物にはどんなものがあるのでしょうか。
インフルエンザにかかると、突然の高熱や強い寒気、頭痛などの症状が現れ、食欲が落ちてしまうことも少なくありません。
そのため、体調がつらい時でも無理なく食べられるもの、そしてできるだけ免疫力を高める栄養を含む食べ物を選ぶことが大切です。
●すりおろしりんご
すりおろしたりんごは、栄養が豊富で水分補給にも役立つため、インフルエンザ時の食事としておすすめです。すりおろしておけば消化もしやすく、胃への負担も少なくなります。
さらに、先ほども触れたように、りんごには抗ウイルス作用があるとされており、体の回復を助ける効果も期待できます。まさに一石二鳥の食材ですね。
●のどごしのいいもの
高熱があるときに、よく噛まなければならない食べ物はつらいものですし、胃にも負担がかかります。そのため、体調が悪いときは、柔らかくてのどごしの良い食べ物を選ぶようにしましょう。
たとえば、豆腐やプリンなどがおすすめです。
●スムージー
固形物が喉を通りにくいときは、果物や野菜を使ったスムージーにして摂るのもおすすめです。刺激の強い食材は避け、体にやさしいものを選びましょう。
たとえば、レモンのような酸味の強いものではなく、バナナやにんじんなどが適しています。さらに、抗ウイルス作用があるとされるりんごや柿を加えるのも良いですね。
●ゼリー飲料
ビタミンや栄養素を含んだゼリー飲料であれば、のどごしも良く、体に必要な栄養を無理なく補うことができます。こうした食品はおすすめですが、インフルエンザの症状が重く、何も口にできないこともありますよね。
味覚が変わって食べ物が苦く感じる場合もあるでしょう。そんなときは、無理に食べようとせず、体調が落ち着くのを待つことが大切です。
ただし、高熱が続くと多くの汗をかくため、水分補給は欠かせません。脱水を防ぐためにも、こまめに水分を摂ることが大切です。
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インフルエンザが良くなってきた時によい食べ物とは?
インフルエンザが最もつらいピーク時には、ほとんど食欲がなくなってしまうことが多く、スポーツドリンクだけで過ごす人も少なくありません。
しかし、少しずつ回復してきたら、できる範囲で何かを口にするようにしましょう。長い間、飲み物だけで過ごしていた場合は、急に固形物を食べると胃に負担がかかることがあります。
そのため、まずは消化の良いものを少しずつ取り入れていくのがおすすめです。こうした段階的な食事が、結果的に回復を早めることにつながります。
●やわらかく煮たうどん
普段はコシのあるもちもち食感のうどんが好みでも、インフルエンザの回復期には、芯までしっかり柔らかく茹でた、少しやわらかめのうどんがおすすめです。
●おかゆ
体調が優れないときの定番といえば、おかゆですね。ただし、この場合もできるだけご飯がしっかり柔らかくなるまで煮込んだものを選ぶようにしましょう。
●スープ
スープも体にやさしく、インフルエンザの回復期におすすめです。最初は、コーンスープやポタージュのように滑らかに漉してあるタイプから取り入れると良いでしょう。野菜などの具材を入れる場合は、しっかり柔らかくなるまで煮込むのがポイントです。
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まとめ

今回は、インフルエンザの予防に効果的な食べ物と、感染してしまったときにおすすめの食べ物をご紹介しました。
日頃から意識的に食事を整えることで、感染のリスクを減らすことができます。今年はぜひ、予防に役立つ食材を積極的に取り入れてみてくださいね。