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作り置きしたおかずの温め直しや冷凍食品の調理など、日常生活で欠かせない家電といえば電子レンジです。便利な反面、電気代が高そうだと感じている方も多いのではないでしょうか。では、実際にはどの程度の電気代がかかっているのでしょうか。
一般的に、エアコンは冷房よりも暖房のほうが電気代が高くなりやすく、加湿器もヒーター機能付きのタイプは消費電力が大きくなります。このように、熱を発生させる家電は電気代がかさみやすいという印象があります。
この記事では、電子レンジにかかる電気代の目安や計算方法、さらに無理なく実践できる節約のポイントについて、分かりやすく解説します。
電子レンジにかかる電気代の計算方法は?
電気代は一括で請求されるため、家電や照明ごとにどれほどの費用がかかっているのかを把握するのは難しいものです。ただし、各機器の消費電力が分かれば、おおよその電気代を算出することは可能です。ここでは、電子レンジにかかる電気代の計算方法について確認していきましょう。
消費電力と電力単価を確認する
電気代を算出する際には、「消費電力」「電力単価」「使用時間」の三つの情報が必要になります。
消費電力は、取扱説明書に記載されている年間消費電力量から確認することもできますが、使用する電子レンジの出力をkW(キロワット)に換算して計算すると、より正確に把握できます。
たとえば、定格高周波出力が500Wの場合は、「500W ÷ 1,000 = 0.5kW」となります。
電子レンジの消費電力は、メーカーや機種によって異なるものの、定格高周波出力の約1.5〜2倍とされることが一般的です。
1.5倍で計算すると、「0.5kW × 1.5 = 0.75kW」が消費電力の目安になります。
一方、電力単価については、契約している電力会社から届く請求書を確認しましょう。1kWhあたりの電力単価が明記されています。
1分あたりの電気代を計算する
電力単価が32円/kWhの場合、「0.75kW × 32円/kWh = 24円」となり、これは電子レンジを1時間使用した際の電気代を示しています。
実際には、電子レンジを1時間連続で使うことはほとんどないため、1分あたりの電気代を算出してみましょう。
定格高周波出力500Wの電子レンジを使用した場合、1分あたりの電気代は「0.75kW × 32円/kWh ÷ 60分 = 約0.4円」となります。
使用時間をかけて電気代を算出する
1分あたりの電気代が分かれば、実際の使用時間に応じて電気代を計算できます。
定格高周波出力500Wで3分間加熱した場合の電気代は約1.16円です。これを1日に5回使用すると約5.8円となり、1か月ではおよそ174円の電気代がかかる計算になります。
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電子レンジの電気代の計算例
写真はイメージです
日常的によくある使用場面を想定して、実際にどの程度の電気代がかかるのかを計算してみましょう。ここでは、電子レンジの出力を500W、電力単価を32円/kWhとして算出します。
冷凍ご飯を3分温める
冷凍したご飯を500Wで3分間温めた場合の電気代の目安は、次のとおりです。
0.75kW × 32円/kWh ÷ 60分 × 3分 = 約1.2円
となります。
一方、炊飯器でご飯を炊く際の電気代は1回あたりおよそ5〜6円、さらに6時間保温すると約3〜4円かかります。そのため、まとめて炊いたご飯を冷凍保存し、必要な分だけ電子レンジで温める方法は、電気代の節約につながるといえるでしょう。
コンビニ弁当を2分温める
コンビニ弁当を500Wで2分温める場合の電気代の目安は以下のとおりです。
0.75 kw×32円/kwh÷60分×2分=0.8円
電子レンジ調理のために10分温め続ける
野菜の下ごしらえや電子レンジで調理をおこなうこともありますよね。500Wで10分温める場合の電気代の目安は以下のとおりです。
0.75 kw×32円/kwh÷60分×10分=4円
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電子レンジの電気代を節約するポイント
電子レンジは想像しているほど電気代がかからない家電ですが、電気代を節約するポイントは押さえておきたいものです。どの点に注意して使うとよいのか、あらためて確認しておきましょう。
ポイント1:電子レンジの庫内をきれいに保つ
電子レンジの庫内に汚れが残っていると、食品を温める際に余分な時間がかかってしまいます。その結果、無駄な電気代が発生することもあります。使用後は早めに汚れを拭き取るなど、日頃からこまめなお手入れを意識しましょう。
ポイント2:庫内に食品を詰め込みすぎない
電子レンジの庫内に食品を詰め込みすぎたり、食品同士が密着した状態で加熱したりすると、全体が均一に温まりにくくなります。特にターンテーブル式の場合は、詰め込みすぎることで回転が妨げられることもあります。食品が触れ合っている部分は熱が伝わりにくいため、量が多い場合は数回に分けて温めるようにしましょう。
ポイント3:温まりやすい外側を利用する
ターンテーブル式の電子レンジでは、庫内の中央よりも外側のほうが熱が伝わりやすく、効率よく温まりやすい特性があります。そのため、食品はできるだけ外周部分に配置するとよいでしょう。一方で、フラットタイプの電子レンジは中央付近が加熱されやすい構造になっています。
ポイント4:大きな塊のものは小分けにして温める
大きな肉の塊などをそのまま電子レンジで解凍したり加熱したりすると、長い時間が必要となり、その分電気代もかかってしまいます。このような大きめの食材は、保存する際に1食分ずつ小分けにして冷蔵や冷凍しておくと、解凍や温めにかかる時間を短縮できます。
また、冷凍した食材を使用する前日の夜に冷蔵庫へ移しておけば、電子レンジで解凍する手間を省くことができ、電気代の節約にもつながります。
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まとめ

電子レンジにかかる電気代の目安や計算方法、さらに無理なく実践できる節約のポイントについて解説いたしました。
電子レンジにかかる電気代は、消費電力と電力単価が分かれば手軽に算出できます。調理内容によっては、ガスを使うよりもコストを抑えられたり、炊飯器で何度も炊くよりも節約につながったりするケースもありますので、状況に応じて上手に使い分けることが大切です。
電子レンジは想像以上に電気代の負担が少ない家電ですが、庫内をこまめに掃除したり、加熱時の食品の置き方を工夫したりすることで、さらに節約効果が期待できます。日々の使い方を少し意識して、効率よく活用してみてはいかがでしょうか。