
写真はイメージです
12月といえば、まさに忘年会シーズンです。
その場の締めの挨拶を任されると、「どんな内容にすればいいのだろう?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
一年の終わりを締めくくる大切な挨拶ですから、相応しい言葉を選ばなければと考えてしまうのも無理はありません。
この記事では、忘年会の締めの挨拶におけるポイントや、参考になる例文をご紹介します。
忘年会の締めの挨拶のポイントは?
忘年会の締めには、一般的に「中締め」と「本締め」という2つの形式があります。どちらも役割が異なるため、場面に応じて使い分けられています。
中締めについて
まずは「中締め」について説明します。
中締めを行う目的は、大きく次の3点にまとめられます。
・宴会の流れに区切りをつける
・場が緩み始めたタイミングを引き締める
・途中で退席する参加者への配慮として行う
一般的には、開始から約1時間半~2時間ほど経過した頃に中締めを入れ、宴会の一つの節目とします。
また、中だるみを防ぐ効果や、先に帰る人が退出しやすい雰囲気をつくる目的でも実施されます。
本締めについて
中締めとは別に、宴会を正式に締めくくる「本締め(大締め)」という役割もあります。
本締めの目的は、まさに“会の終了を宣言すること”にあります。
その日の集まりを締める最終の挨拶となり、一年を締めくくる場でもあるため、落ち着いた雰囲気でしっかりと行うことが大切です。
締めの挨拶のポイントは?
締めの挨拶で押さえておきたいポイントは、主に3つあります。
●要点を簡潔にまとめる
参加者の多くはお酒が入っているため、長い挨拶は避けたいところです。
伝える内容は短く整理し、「締めの挨拶」であることを意識して、テンポよくまとめることが大切です。
●一年をねぎらう言葉を入れる
忘年会は一年の終わりを労う場です。
「皆さま、一年間お疲れさまでした。」といった感謝と労いの言葉を盛り込み、場にふさわしい挨拶にしましょう。
●手締めで締めくくる
挨拶の後は、手締めを行って会を収めるのが一般的です。
手締めの種類について
手締めには「三本締め」や「一本締め」などいくつかの形式があり、どれを採用するかはその場によって異なります。
特に一本締めには、一般的な一本締めのほか「関東一本締め(一本〆・一丁締め)」と呼ばれるものもあります。
※どの手締めを行うかを誤ると、全体が締まらない印象になってしまいます。始める前にひと言確認しておくと安心です。
| 手締め種類 |
|
・三本締め いよーっ よっ、 もう一丁
・通常の一本締め いよーっ
・関東一本締め(一丁締め) いよーっ |
例として、ここでは「関東一本締め(一丁締め)」の手順をご紹介します。
(1)まず、参加者全員に立ってもらいます。
(2)続いて、「それでは、最後に一本締めで締めたいと思います!」と宣言します。
(3)音頭を取る人が「イヨーッ!」と掛け声をかけます。
(4)その合図に合わせ、全員で「パン!」と一拍を入れます。
(5)手締めが終わったら、自然に拍手が起こり、これで締めの儀が完了します。
忘年会の締めの挨拶の例文
それでは、実際に忘年会で使える「中締め」と「本締め」の挨拶例を紹介いたします。
中締めの挨拶の例文
| 【例文1】 それでは、このあたりで一度中締めとさせていただきます。 本日はお忙しい中ご参加いただき、誠にありがとうございました。 それでは、一本締めで区切りたいと思います。 |
| 【例文2】 まだまだお話は尽きないかと思いますが、ここで一旦中締めといたします。 続いて、一本締めを行いますので、皆さまご起立をお願いいたします。 |
本締めの挨拶の例文
|
【例文1】 皆さま、今年一年本当にお疲れさまでした。 (※会社の状況に応じて内容を調整してください) それでは、本日ご参加いただいた皆さまのご健勝と、 |
|
【例文2】 ご指名いただきました、〇〇でございます。 本日はお忙しい中、忘年会にご出席いただき誠にありがとうございます。 それでは、本日お集まりの皆さまのご健康と、 |
まとめ

忘年会の締めの挨拶におけるポイントや、参考になる例文をご紹介しました。
12月に開催される忘年会は、一年を締めくくる大きな宴の場です。
その中心となる趣旨は、「今年一年、本当にお疲れさまでした」という気持ちを共有することにあります。
締めの挨拶はどうしても緊張しがちですが、事前に話す内容を整理しておけば戸惑うことはありません。
要点を簡潔にまとめ、参加者への感謝と一年の労いの言葉をしっかりと伝えましょう。
そして、最後の手締めが気持ちよく決まれば、全体を美しくまとめる良い締めとなります。
