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洗濯は毎日行う方もいれば、週末にまとめて行う方もいますが、使用頻度にかかわらず洗濯機は生活に欠かせない家電です。
長期間使える印象のある洗濯機ですが、実際にはどのくらいの年数が寿命なのでしょうか。
寿命を迎えた洗濯機を修理するよりも、買い替えを検討したいと考える方も少なくありません。
この記事では、洗濯機の一般的な寿命の目安や、買い替えを意識すべきサイン、洗濯機をできるだけ長く使うためのポイントついて詳しく解説します。
1. 洗濯機の寿命は何年?
1.1 消費動向調査による洗濯機の平均寿命は約10年
洗濯機の寿命については、消費動向調査(2022年3月・内閣府)によると、おおよそ10年が目安とされています。
ただし、洗濯機は使用年数の経過とともに事故のリスクが高まる家電であるため、長期使用製品安全表示制度により、標準使用期間の表示が義務付けられています。
この標準使用期間は、JIS規格で定められた試験条件を基準にメーカーが設定しており、メーカーや機種ごとに違いがある点も理解しておく必要があります。
1.2 メーカーの洗濯機の部品保有期間は?
洗濯機は、製造終了から6年以上が経過すると、メーカーが修理用部品を保有する義務期間も終了します。
そのため、時間の経過とともに部品の供給が難しくなり、故障しても修理対応ができないケースが次第に増えていきます。
1.3 国税庁が定める耐用年数は何年?
耐用年数とは、洗濯機をはじめとする10万円を超える家電を税法上の固定資産として計上する際に、何年間で減価償却を行うかを示す期間のことです。
洗濯機の耐用年数は、国税庁により6年と定められています。
この時点では修理用部品が残っている場合もありますが、6年を過ぎたあたりからは、買い替えを検討する一つの判断材料として考えるとよいでしょう。
2. 洗濯機の寿命の8つのサインとは?
洗濯機の寿命を知らせる8つのサインを紹介します。
2.1 給水がうまくいかない
2.2 運転中に停止してしまう
洗濯の途中で運転が止まってしまう場合、洗濯物を入れすぎている、洗濯物の偏りを検知して安全装置が作動している、洗濯機の脚が床にしっかり接地していないといった原因が考えられます。
洗濯中に停止した際は、多くの場合モニターにエラーコードが表示されます。まずは、その表示内容を取扱説明書と照らし合わせ、原因を確認してみましょう。
エラーの内容が特定できない場合や改善しない場合は、経年劣化による故障の可能性もあります。無理に再稼働させず、メーカーや専門の修理業者へ相談するようにしてください。
2.3 異音がする
2.4 排水がうまくいかない
排水がスムーズに行われない場合、主に次のような原因が考えられます。
・排水ホースや排水口に、髪の毛や糸くずなどのゴミが詰まっている
・洗濯機本体の排水弁が故障している
・洗濯機底部の羽(パルセーター)に不具合が生じている
排水ホースや排水口にゴミが詰まると、水の流れが悪くなり、エラー表示で運転が停止したり、脱水工程まで水が残って十分に脱水できなくなることがあります。
このような場合は、排水ホースを取り外して内部を洗い、詰まりを取り除くことで改善するケースも少なくありません。
しかし、詰まりを解消しても症状が改善しない場合は、洗濯機本体の排水弁が故障している可能性があるため、修理や点検を検討する必要があります。
2.5 電源コードや電源プラグが異常に熱い
電源コードや電源プラグが異常に熱く感じられる場合、内部の銅線が断線しかけている可能性があります。
洗濯機本体に異常が見られなくても、そのまま使用を続けると発火や火災につながる恐れがあるため、すぐにコンセントを抜き、使用を中止してください。
このような症状が見られる場合は、修理対応が可能か確認するか、買い替えを検討することをおすすめします。
2.6 異臭がする
洗濯機からカビ臭や焦げたようなにおいがする場合は、注意が必要です。
洗濯槽内で雑菌が繁殖しているだけであれば、洗濯槽クリーナーを使用して洗浄することで改善することも少なくありません。
しかし、洗浄後もにおいが解消しない場合は、内部の部品が腐食している、あるいは経年劣化によりショート寸前の状態になっている可能性も考えられます。少しでも不安を感じた場合は、無理に使用を続けず、メーカーや専門の業者に相談するようにしましょう。
2.7 洗濯機本体からの水漏れ
給水ホースや排水ホースからの水漏れであれば、ホースを新しいものに交換したり、接続部分を調整したりすることで改善する場合があります。
しかし、洗濯機本体から水が漏れている場合は、寿命が近づいているサインと考えられます。洗濯槽の故障である可能性が高く、買い替えを検討すべきタイミングといえるでしょう。
2.8 乾燥が弱い(乾燥機能付き洗濯機の場合)
乾燥機能を使っているにもかかわらず洗濯物が十分に乾かない場合は、まず乾燥フィルターにホコリやゴミが溜まっていないかを確認してみてください。
フィルターを清掃しても乾燥状態が改善しない場合は、乾燥機能自体に不具合が生じている可能性があります。その際は、メーカーや専門の業者に相談することをおすすめします。
3. 洗濯機の寿命と勘違いしやすい現象
3.1 脱水する時に異音がする
3.2 給水ホース・排水口から水漏れがする
洗濯機本体から水が漏れている場合は、寿命が近づいている可能性が高いといえます。
一方で、給水ホースや排水口からの水漏れであれば、ホース内部の汚れによる詰まりやホース自体の破損、排水口への差し込み不足などが原因で、必ずしも寿命とは限りません。
水漏れが起きた際は、まず給水ホースや排水口の清掃・状態確認を行ってみるとよいでしょう。
3.3 給水の速度が遅い
給水の勢いが弱く、給水に時間がかかる場合は、給水弁のフィルターに汚れが付着している、もしくは水道管のゴムパッキンが劣化している可能性があります。
フィルターを清掃しても改善しない場合は、水道管のゴムパッキンを交換することで症状が解消されることがあります。
4. 洗濯機の修理と買い替えの判断基準とは?
5. 洗濯機を長く使い続けるためのポイント
5.1 定期的にメンテナンスをする
「洗濯機は常にきれいな水や洗剤を使っているから汚れない」と思われがちですが、実際には内部に汚れが蓄積するため、定期的なお手入れが欠かせません。
掃除の目安は月に1回程度です。洗剤投入口や糸くずネットは、使用後に汚れを拭き取る習慣をつけることで、頑固な汚れの付着を防ぎやすくなります。
洗濯槽については、洗濯機のタイプや汚れの程度に応じて適した洗浄剤を選びましょう。時間が取れない場合でも、塩素系の洗濯槽クリーナーを使用すれば、短時間で効率よく洗浄できます。
5.2 洗濯物を詰め込みすぎない
洗濯物を過剰に詰め込んでしまうと、十分に汚れが落ちないだけでなく、洗濯機のモーターに大きな負担がかかり、故障を招く原因になります。
洗濯物が多い場合は、回数を分けて洗うようにしましょう。日常的に洗濯量が多く、まとめて洗わなければ時間が取れない場合は、容量に余裕のある洗濯機への買い替えを検討するのも一つの方法です。
5.3 洗剤は適量を入れる
汚れをしっかり落としたいからと洗剤を多めに入れてしまったり、反対に汚れが少ないからと節約のために洗剤量を減らしてしまったりする方もいるのではないでしょうか。
しかし、洗剤を多く入れても洗浄力が大きく向上するわけではありません。入れすぎると溶け残りがカスとなり、雑菌やカビが繁殖する原因になることがあります。
一方で、洗剤が少なすぎると汚れが十分に落ちず、洗濯槽や衣類に汚れが残り、こちらも雑菌やカビの発生につながる可能性があります。
洗剤だけでなく柔軟剤なども含め、必ず、洗剤の箱に記載されている適量を守って使用するようにしましょう。
まとめ

洗濯機の一般的な寿命の目安や、買い替えを意識すべきサイン、洗濯機をできるだけ長く使うためのポイントついて解説いたしました。
洗濯機の一般的な寿命はおよそ10年とされていますが、使用開始から6年以上が経過した状態で故障した場合は、買い替えも選択肢に入れて検討するとよいでしょう。
突然故障してしまうと洗濯ができず、日常生活に不便が生じてしまいます。そのため、寿命が近づいているサインを早めに見極めることが大切です。
洗濯機から普段と違う音がする、異臭がする、水漏れを見つけたといった場合は、放置せずに原因を確認しましょう。
日頃から定期的なメンテナンスを行い、できるだけ長く使えるよう工夫することも重要です。


