鯉のぼり
5月は、ゴールデンウィークから始まり、さまざまなイベントが目白押しの月です。この時期は、初夏に向けて気候も穏やかで、新緑が美しい季節となります。
さらに、5月中旬には母の日が訪れ、一年で一度のお母さんへの感謝の気持ちを表す機会となります。
この記事では、5月に開催される主なイベントや行事、そして旬の食べ物や植物について詳しく紹介します。
5月のイベント・行事
写真はイメージです
メーデー(5月1日)
5月1日の「メーデー」は、国際的に労働者の日として知られています。この日はもともとヨーロッパの春祭りとして始まりましたが、19世紀のアメリカで労働者の権利を訴える大規模なストライキが起こり、現在の形が形成されました。世界の80か国以上で祝日とされていますが、日本では11月の勤労感謝の日があり、またゴールデンウィークと時期が重なるため、国民の祝日とはされていません。
八十八夜(5月1日・2日)
みどりの日(5月4日)
みどりの日は5月4日に設定されており、「自然を愛し、その恵みに感謝する心を育む」を目的とした国民の祝日です。この日は元々4月29日でしたが、2007年の祝日法の改正により、4月29日が「昭和の日」となったため、みどりの日は5月4日に変更されました。また、この日は以前から祝日の間に位置して休日であったため、改正によって新たに休日が設けられたわけではありません。
こどもの日・端午の節句(5月5日)
5月5日は「端午の節句」として知られ、古くは中国から伝わった季節の節目で厄除けのための日とされていました。戦国時代には、武家の子供たちの武勲を願う日としても認識されるようになり、次第に男の子の健やかな成長を祝う日として親しまれるようになりました。現在では「こどもの日」として、子供たちの人格を尊重し、子供たちの幸福を願う日として、また母親への感謝の気持ちを表す日として国民の祝日となっています。
ゴールデンウィーク(4月下旬~5月上旬)
4月29日の「昭和の日」から始まり、5月5日の「こどもの日」まで続くゴールデンウィークは、多くの人々で賑わう時期です。この期間は気候が良く、多くの家族連れやカップルが行楽地へ出かけて楽しむことが多いです。
母の日(5月第二日曜日)
ゴールデンウィーク
4月末から5月初めにかけての連休は「ゴールデンウィーク」として知られ、多くの人々が旅行や帰省の計画を立てます。この期間には、昭和の日(4月29日)、憲法記念日(5月3日)、みどりの日(5月4日)、子どもの日(5月5日)といった複数の祝日が含まれています。一般的には5日から6日の連休となりますが、平日に有給休暇を組み合わせることで、最大で10日間の長期休暇を取ることも可能です。
鯉のぼり
鯉のぼり、または鯉幟は、5月5日の子供の日に、子供たちの将来の成功と健康を願って日本の家庭で掲げられるカラフルな鯉形の旗です。この風習は、鯉が逆流を登って龍になるという中国の伝説が起源で、困難に打ち勝つ力と成長を象徴しています。江戸時代には主に武士の家庭で始まり、男の子のために祝われていましたが、現在はすべての子供たちの幸福を祈る日として広く認識されています。各家族の構成員を象徴する色として、通常、黒い鯉は父を、赤い鯉は母を、その他の色は子供たちを表します。
五月人形
五月人形(ごがつにんぎょう)、通称「武者人形」とも呼ばれ、子供の日(5月5日)に男の子の将来の成功と健康を願って日本の家庭で展示されます。これらの人形は、武士の鎧や兜を装備し、勇敢さや力の象徴として飾られています。元々は戦国時代に武士の家庭で子どもたちの安全と将来の成功を願って用いられるようになりました。現代では、子どもの日には全ての子どもの成長と家族の幸せを願って飾る家庭も多いです。
新茶
新茶とは、その年に最初に摘まれたお茶を指し、一番茶とも称されます。春から秋にかけてお茶は4回にわたって収穫され、季節の始まりに収穫されるものが一番茶であり、季節の終わりに収穫されるものが四番茶です。6月初旬までに摘まれたお茶が新茶とされます。
新茶の最大の特徴は、栄養分が非常に豊富であることです。特にテアニンやグルタミン酸などのアミノ酸が多く含まれており、冬の間に蓄積された栄養が新芽に集中し、その結果、お茶は深いうまみと甘さ、そして柔らかな苦味を持ちます。
田植え
日本における水田での稲作は、苗を植えることから始まります。この方法では、種子をまいて発芽させた後、成長した苗を水田に移植します。この作業は、地域によって時期が異なりますが、通常4月末から6月下旬にかけて行われることが多いです。特に米どころとして知られる新潟県では、この時期に美しい田園風景を見ることができます。
端午の節句
5月5日は端午の節句として知られ、男の子の健やかな成長を願う伝統的な行事で、「子どもの日」としても親しまれています。端午は「月初めの午の日」を表す言葉であり、元々は「5月最初の午の日」を指していました。この「午」を数字の「五」と解釈するようになり、奈良時代には5月5日を端午の節句として祝うことが定着しました。
5月に旬を迎える食べ物は?
レタス
5月には、栄養豊富な美味しい魚や野菜、果物が旬を迎える時期です。ゴールデンウイークには家族や友人とこれらの食材を楽しむのも素晴らしい選択です。旅行や帰省などで忙しい時も多いですが、そういった時に旬の食材を取り入れて、体の疲れを癒すことをお勧めします。
5月に旬を迎える野菜
5月に旬を迎える野菜には、以下のようなものがあります。
・レタス
・チンゲン菜
・ゼンマイ
・新ごぼう
・アスパラガス
・新じゃが
・ニンニク
5月に旬を迎える魚
5月に旬を迎える魚には、以下のようなものがあります。
・タイ
・サザエ
5月に旬を迎える果物
5月に旬を迎える果物には、以下のようなものがあります。
・ライチ
・びわ
・グレープフルーツ
・さくらんぼ
・甘夏
5月の行事食は?
5月の行事食には、以下のようなものがあります。
・新茶(八十八夜)
・ちまき(端午の節句)
・菱餅(端午の節句)
・初がつお(端午の節句)
・タケノコ(端午の節句)
5月に見頃な花は?
カーネーション
5月は特に、母の日に贈られるカーネーションが象徴的です。一般的に母への愛を表す赤いカーネーションが代表的ですが、優しいピンク色や二色のグラデーションを持つカーネーションも人気があります。
この時期は、美しいバラが見ごろを迎えることも魅力の一つです。さらに、こどもの日にちなんで菖蒲やあやめ、かきつばたなども、5月に美しく開花します。
5月後半になると、地域によっては梅雨が始まります。雨の多いこの季節には、色とりどりのあじさいが咲き誇り、雨に映えるその姿を楽しむことができます。
・カーネーション
・バラ
・あやめ
・かきつばた
・あじさい
まとめ
5月に開催される主なイベントや行事、そして旬の食べ物や見頃を迎える花について紹介いたしました。
「5月と聞いて思い浮かべるものは何ですか?」と尋ねられたとき、多くの方が「ゴールデンウィーク」「端午の節句」「母の日」などを連想するでしょう。さらに、5月に関連するイベントや食べ物、草花、季語も多数存在します。これらの豆知識を覚えておけば、会話のきっかけにもなります。