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自衛官（じえいかんは）は、防衛省に所属する特別職の国家公務員として、日本の平和と主権を守り、国民の生命や財産を保護する役割を担っています。
主な活動は、国の安全を確保するための防衛任務、災害発生時の派遣活動、そして国際社会に貢献する平和協力活動の三つです。陸上・海上・航空の各自衛隊に配属され、操縦士や戦闘に関わる職務に加え、医療、通信、給養、事務、さらにはサイバーや宇宙といった分野まで、職種は多岐に及びます。いずれの職務においても、高い体力と精神力に加え、専門的な知識と技術が求められる職業です。
こ記事では、将来、消防士を目指す人のために、消防士になるために必要な学歴、年齢、資格、平均年収、消防士になるためのステップについて徹底解説いたします！！
自衛官になるために必要な学歴は？
自衛官になるために特定の学歴が必須という決まりはありません。ただし、受験する区分（採用コース）によって必要とされる学歴の目安があります。
採用区分別の学歴の目安
●自衛官候補生
・中学校卒業以上
・自衛隊の中で最も一般的な入隊ルートです。
●一般曹候補生
・中卒以上（実質的には高卒者が多数）
・将来、班長などの中核を担う自衛官を目指すコースです。
●防衛大学校学生
・高校卒業（見込み）
・将来の幹部自衛官を養成する教育機関です。
●防衛医科大学校学生
・高校卒業（見込み）
・医師・看護師として自衛隊で勤務する幹部を養成します。
●幹部候補生（一般大学卒）
・大学卒業（見込み）
・一般大学から幹部自衛官を目指すルートです。
自衛官の年齢制限は？何歳から何歳までなれる？
日本の自衛官になるための年齢制限は、採用区分ごとに明確に定められています。以下に、代表的な区分ごとの年齢要件を分かりやすくまとめます。
●自衛官候補生
・18歳以上32歳未満
・中卒以上で受験可能
最も一般的な入隊ルートです。
●一般曹候補生
・18歳以上33歳未満
将来、部隊の中核（曹）として活躍するコースです。
●幹部候補生（大卒等）
・22歳以上26歳未満
・大学卒業（見込み）者が対象
幹部自衛官を目指すルートです。
●防衛大学校学生
・18歳以上21歳未満
・高校卒業（見込み）者が対象
卒業後は幹部自衛官となります。
●防衛医科大学校学生
・18歳以上21歳未満
医師・看護師などの幹部自衛官を養成します。
自衛官になるための必要資格は？
自衛官になるために必須となる国家資格はありません。ただし、受験条件や業務内容に関わる要件や、持っていると評価されやすい資格があります。
持っていると有利な資格・経験
●普通自動車運転免許
・配属や職種によって評価されます。
●大型・中型自動車免許
・車両・輸送部隊などで重宝されます。
●危険物取扱者
・燃料・弾薬・化学物質の取り扱いで役立ちます
●電気・通信系資格
・整備・通信・情報系職種で評価されやすい。
●調理師・整備士などの専門資格
・職種指定採用や適性配置で有利になる場合があります。
入隊後に取得する資格
・各種射撃・操縦・整備・無線資格
・大型車両、重機、航空・艦艇関連資格
自衛官の平均年収は？
自衛官の平均年収は、階級や年齢、勤務年数によって差はありますが、おおよその目安は以下のとおりです。
自衛官の平均年収の目安
●全体の平均年収
・約600万円前後（階級・年齢を含めた概算）
階級・年代別の年収イメージ
●任期制自衛官・若手隊員（20代）
・年収：約300万～400万円前後
初任給に各種手当を加えた水準
●曹クラス（30代～40代）
・年収：約500万～650万円前後
部隊の中核として勤務
●幹部自衛官（40代～50代）
・年収：約700万～900万円前後
・管理職・指揮官クラス
※将官クラスになると、さらに高水準になります。
自衛官になるまでの一般的な流れ
| 自衛官になるまでの一般的な流れ |
| ➊ 情報収集・志望区分の決定
❷ 募集要項の確認・応募 ❸ 採用試験を受験 ❹ 最終合格・採用決定 ❺入隊・教育隊での基礎教育 ❻ 部隊配属・専門教育 ❼ キャリア形成・昇任 |
➊ 情報収集・志望区分の決定
・陸・海・空自衛隊のいずれかを選びます。
・自衛官候補生、一般曹候補生、幹部候補生、防衛大学校など、志望する採用区分を決定します。
・年齢・学歴・受験資格を確認します。
❷ 募集要項の確認・応募
・防衛省・自衛隊の募集要項を確認します。
・自衛隊地方協力本部（地本）や公式サイトから受験申込みを行います。
❸ 採用試験を受験
試験内容は区分により異なりますが、主に以下が行われます。
・筆記試験（学科・適性検査）
・体力検査
・口述試験（面接）
・身体検査
❹ 最終合格・採用決定
・すべての試験に合格すると採用内定となります
・入隊時期が決定されます（年に複数回設定されることが多い）
❺入隊・教育隊での基礎教育
・入隊後は教育隊に配属されます。
・規律、体力訓練、基本動作、基礎戦技などを学びます。
・期間は数か月程度が一般的です。
❻ 部隊配属・専門教育
・入隊後は教育隊に配属されます。
・規律、体力訓練、基本動作、基礎戦技などを学びます。
・期間は数か月程度が一般的です。
❼ キャリア形成・昇任
・勤務実績や試験により昇任していきます。
・曹・幹部への道や、専門分野でのキャリア形成が可能です。
まとめ
自衛官になるために必要な学歴、年齢、資格、平均年収、自衛官になるためのステップについて解説いたしました。
自衛官になるためのポイントについて以下にまとめます。
POINT1：体力づくりは最優先で取り組む
自衛官は、体力検査だけでなく入隊後の訓練でも持久力・筋力・瞬発力が求められます。ランニング、腕立て伏せ、腹筋、スクワットなどを日常的に行い、基礎体力を継続的に鍛える習慣を身につけましょう。
POINT2：規律・協調性を意識した生活を心がける
自衛隊は組織行動が基本です。時間を守る、指示を正確に理解して行動する、周囲と協力するなど、日常生活の中で規律性と協調性を意識して過ごすことが大切です。
POINT3：志望動機は具体性を持たせる
面接では、「なぜ自衛官になりたいのか」「どのように国や社会に貢献したいのか」が重視されます。自衛隊の任務（防衛・災害派遣・国際協力など）を理解し、自分の経験と結び付けた志望動機を準備しましょう。
POINT4：試験内容を把握し、バランスよく対策する
採用試験は、筆記、体力、面接、身体検査の総合評価です。どれか一つに偏らず、計画的に全体を対策することが合格への近道です。
POINT5：健康管理と自己管理を徹底する
ケガや体調不良は受験や入隊の大きな障害になります。十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事、ケガ予防を心がけ、常に万全のコンディションを維持しましょう。
自衛官は、過酷な訓練を通じて国民の生命と安全を守る重要な役割を担う職業です。そのため、強い覚悟と高い責任感を持ち、日々の努力を着実に重ねていく姿勢が、採用試験の突破だけでなく、入隊後の成長にもつながっていきます。
